うおの会とは
  

 20世紀初頭の日本はどんな環境でどんな魚たちがすんでいたのかと
いう記録は、断片的なものしか残されていません。しかし当時の琵琶湖
にたくさんの漁港があり、漁業に携わる人々が多数住んでいたことから
考えて、琵琶湖が豊穣の湖であったことは間違いないでしょう。そこから
長い時が経過し、現在の琵琶湖の沿岸帯は外来種に優占され、琵琶
湖の在来種の生息場所は危機的状況にあります。加えて圃場整備、
河川改修、水田の宅地化などが彼らの生育環境の悪化に追い打ちを
かけています。

 しかし、このような情況でも頑張っている在来種の魚がたくさんいま
す。うおの会は、身近な環境で頑張っている魚たちの姿を21世紀初頭
の記録として保存することを目的にしています。このような理念のもと
に、私たちは、滋賀県立琵琶湖博物館のはしかけ制度のなかの1グル
ープとして活動しています。

 うおの会では、滋賀県内を中心として、河川や池や水路など、身近な
環境に生息する魚類を調査しています。記録を後世に残すため一定
の形式の調査票を用い、調査ごとの記録はデータベースに保存してい
ます。私たちの調査のノウハウは本として出版されました

 うおの会の活動は社会的にも認められ、2019年度は水環境学会か
ら水環境文化賞をいただきました。


左の図は2011年から2019年度の調査地点を示したものです。定例調査の他に個
人調査のデータ(青の印)も含まれます。なお、黒の印はサワガニ部会の調査地点で
す。


                                                 
         
             うおの会会則はこちら


                                                 お問い合わ
せはこちら

 

⇒琵琶湖博物館                                              Copyright (c) 琵琶湖博物館はしかけ うおの会

                                                                                      
inserted by FC2 system